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子どもにも環境にも優しい越前和紙で包むおにぎりとは?

約 6 分
子どもにも環境にも優しい越前和紙で包むおにぎりとは?

「ぴりっ」「ビリー」「シュワシュワ」「くしゃくしゃ」

毎日、そこかしこでこんな音を聞いていないだろうか?

私たちは、毎日の暮らしの中で、ビニル、ポリ袋など石油系の包装材に触らない時はほとんどないと言ってもいいだろう。

今や、私たちの生活に欠かせないものとなっているナイロン。手にするほとんどが、柔らかくも硬くもほとんどすべてナイロンに含まれているといってもいい。

ただその一方で、環境のことも気になる…。毎日こんなに使うということは、ごみを増やし続けるということだ。こんなにたくさんあっていいものかとなんとなく思っているが、もはやどうしようもわからない。

自分なりにできるところから、環境にいいことをしたい、次世代の子どもたちが生きられる社会にしたいと思うものの、なかなかそれがわからない。

そう思いながら毎日、何気なくポリ袋の封を破り、結局ラップで蓋をする。

そんなことに目をつけて実際に商品を企画開発したのが、見延浩次さんだ。 現在、おにぎりを紙で巻くシート「おにぎ・ランチ」商品化のためのクラウドファンディングを立ち上げて、協力者を募っている。

おにぎりを紙で包む新しい発想

見延さんは、息子さんが高校生の時、塾に通っていた折に毎晩、おにぎりを作って持たせていた。当初はラップで巻いていた。

あくまでイメージです。

それから「なんとかして、ラップの使用を少なくできないか…」と思うようになる。おにぎりを包む素材がラップから今度は、シリコンに代わった。

おにぎ・ランチTwitterより

「さらに、もっと何とかできないか…」

見延さんがお店、住居として拠点を置く、越前市・旧今立町では、越前和紙が特産だ。越前和紙を使っておにぎりを包むものができないか。そして、のりを乾燥したままの状態を保つラッピングを…。

そんななか、考案されたのがこちらの「おにぎ・ランチ」だ。

パリパリ海苔で食べられる包装

「おにぎ・ランチ」は、パリッと乾燥したままの海苔を楽しめるのもポイント。

海苔は、おにぎりとは別になったポケットの中に入っているので、おにぎりの水分が直接入りにくく乾燥した状態を保てる。

しかし、ここで疑問が残る。和紙をすべて使うと水分を含んだおにぎりに紙の繊維がくっつく。どのようになっているのだろう。

見延さんに聞いてみた。

―おにぎりに触れているところは、ワックスペーパーですか?

「そうですね。実は全部が100%紙、というわけではなく、おにぎりに触れるところは表面にビニルコーティングしてあります。実は全部和紙でやりたかったくらいなんですけど。

越前和紙に福井のお米を使ったおにぎりを包むという地元福井のアピールをお土産品として展開したいと思っています」

そして、もう一つ、大きな疑問が湧いてくる。なぜ美容師の見延さんがこのようなものを?お子さんのためとはいえ、企画・開発してビジネスとして、クラウドファンディングまで手掛けるってどうしてなのだろう?

見延さんに聞いてみた。

美容師見延さんが開発するワケとは?

―なるほど、でもどうして美容師の見延さんがおにぎりを?

「僕は実は、結婚して妻とこのお店を経営するまでは、美容師じゃなかったんですよ。それまでは営業の仕事をやっていました」

―そうだったんですか。(なんとなく営業マンのさわやかさを感じる見延さん。下にスクロールしていくと、ご本人の写真があります!)

「はい。27歳で美容師になって、周りの人より始めたのが遅い分、どうやったら効率的にスキルが身に着くかということをひたすらやってきました。経験年数が少ない分、道具でその穴を埋めていくんです。

見延さん
Facebookより

だから、こういうことを思いつくのも自然な流れでして」

普段、仕事のなかで経験を埋めてくれる道具を常に考える見延さん。

お客さんにもっといいサービスを提供したい、そのために効率化したい、それを進めてくれる道具は…という普段の思考が、お子さんにとっても環境にとってもいい「おにぎ・ランチ」開発につながっている。

それにしても、お子さんへの日々のおにぎりづくりが、なぜこのようなクラウドファンディングにまで発展していったのか…?

お客さんとのコミュニケーションからアイデアが生まれる。

「こんなことをやりたいとお客さんと話をしていたら、一緒に盛り上がって。じゃあやろうってなりました。で、やるために補助金を申請して、クラウドファンディングもやろうと、で今、申請書類を書いたり、事務的な手続きとか、袋に詰める内職をしたりだとか、手一杯で忙しくなってしまいましたけど(笑)。

ついでにこの前、風邪を引いていたときは、グロッキー※な状態でして(笑)。

(※グロッキーとは、「疲れ切ってふらふらなさま」のこと。筆者はこのとき初めて聞きましたが、勉強になりました)

妻が寝ている間も、ひたすら書類書いて、内職してっていう感じですね。もう、普段の仕事の後は、ほとんどこればっかりやっています」

大変ながらも、この「おにぎ・ランチ」を人に伝えたい!越前和紙をもっと広めたい!という熱い想いが伝わってくる。この「おにぎ・ランチ」の開発には、なんと5年の歳月がかかっているという。

笑顔を見せる見延さん

北陸新幹線延伸に向けて

北陸新幹線が2022年、福井県にも延伸してくる。5年の歳月を経て、開発されたおにぎ・ランチの先には、北陸新幹線延伸に向けた夢がある。

「これから、新幹線も南越駅が近くにできるわけだし、お土産として展開していけたらと思っています。

一袋1,000円としてお店で販売しようと思っていますが、一般向けとしては高いかもしれませんね。まずはおにぎりを販売しているお店などで使っていただけたらと思っています。

環境に意識のあるお店、おにぎりに高級感を持たせたい商品展開などでお土産にふさわしい美味しいおにぎりを販売し、好んでもらえたら。そうやって紙でくるんでいるおにぎりイメージができたらと思います。

見延浩次さんの妻玖美さんのFacebookから

今はどれもビニルで包まれたピリッとはがしていくものや、家ではラップで包むというスタイルが主流のおにぎり。

まずは店舗展開をはじめとして、おにぎりを紙で包むイメージを作っていけたらという。

「おにぎ・ランチ」が、北陸新幹線の駅に並び、さらに紙で包む文化が福井から発信されていく日も近いかもしれない!

「おにぎ・ランチ」について

「おにぎ・ランチ」クラウドファンディングページより

プラスチックを使わない紙だけでおにぎりを包むシート。

詳細はこちら

現在、上記のクラウドファンディングのページで2020年4月30日まで協力者を募っている。

「おにぎ・ランチ」を企画・開発された見延浩次さんについて

自身の経営するヘアメイクのんのんにて「福井のお米をこの越前和紙で包んでもらえたら」と語る。

見延浩次さん:美容室「ヘアメイクのんのん」を妻の玖美さんとともに経営する。

Twitter: おにぎ・ランチアカウントはこちら

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福井で観光しよう!っとなって、まず思い付く物は恐竜だと思います。 しかし、福井ってそれだけ?って思う人も、いるのではないでしょうか。 私は、県外から引っ越してきて、福井県の良いところってそれだけじゃないよ!って思う所が多々あり、その良さを伝えたい!っと思いました。この場を借りて、福井の様々な訪れて欲しい場所や、新鮮でおいしい食べ物を紹介させて頂きたいと思っていますので、どうかよろしくお願い致します!
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